オールデンのコードバンが大好き by A shine and geek では、新たにモデル検索機能をリリースしました。オールデンの靴を調べる際にご活用ください。
初めまして。アフタヌーンティーが大好きなanzuです。本日から時々このブログで記事を書いていきます。服のこと、音楽のこと、お酒のこと、好きなモノや伝えたいコトがたくさんあるので、どこから話そうか悩み中です。皆さん、楽しみにしていてください。
今日は、本ブログの管理者、A shine and geekさんにとっての「オールデンのコードバン靴」のように、私にとって人生の相棒である「RESOLUTE(リゾルト)のセルビッジデニム」をご紹介します。
セルビッジデニムとは -Selvedge Denim-
「セルビッジデニム」という言葉、聞いたことがある方もいるかもしれないですし、知らずに履いている方も結構いらっしゃると思います。
「セルビッジ(Selvedge)」とは、ジーンズをめくり上げて裏地を出した時に見える生地の端の部分のこと。ここに「耳」と呼ばれるほつれ止めが施されているデニムです。この部分に赤い糸が使用されていることが多かったので、日本では「赤耳デニム」とも呼ばれています。
ジーンズの裾をめくってみてください。「耳」があるかないかは一目瞭然です。大量生産向けの織り機で作られた安価なデニムは「耳」の代わりにロックミシンでかがり縫いが施されています。
裾に「耳」が施されているだけで、なぜそんなに価値があるのか、と思った方もいるかもしれません。セルビッジデニムは、大量生産のために最新の機械で効率的に作られたものではなく、熟練の職人さんが旧式の織り機を使い、手間暇かけて作り上げたこだわりの逸品だという証なのです。
セルビッジデニムの「耳」の部分は、デニムを「力織機(りきしょっき)」という旧式の織機で織られた場合にしかできません。シャトルが左右に行ったり来たりして織ることで「耳」の端ができるのです。旧式の力織機で織ったデニム生地は丈夫で味わい深く、色落ち過程の風合いも素晴らしいものです。
セルビッジデニムの魅力
①生地の風合い
熟練の職人さんが手作業で細かな調整をしながら、古き良き方法で織りあげるセルビッジデニムは、1本1本の生地の表情が豊かです。型やシルエットだけではなく、織り方、糸の太さ、毛羽など、それぞれが異なる個性を持っています。
②色落ちの絶妙な味わい
デニムの魅力の肝とも言える「色落ち」。
セルビッジデニムは手作業で織られているため、機械による製品のように均等ではありません。1本ずつ異なる微妙な凹凸感によって緩やかに色が落ちていき、最新の機械で作られたデニムには出せない、味わい深い色落ち過程を楽しませてくれるのです。
オススメは「RESOLUTE(リゾルト)」のデニム
ここまで読んで、セルビッジデニムに興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。(そうだといいのですが!笑)
そこで、数あるデニムブランドの中から私がオススメしたいのは、「RESOLUTE(リゾルト)」という日本のデニムブランド。
国産デニム業界で20年以上デザイナーを務め、デニムファンに支持されてきた林 芳亨(はやし よしゆき)さんが2010年に立ち上げたブランドです。日本人の体型でも美しく履けるようデザインされていて、歴史は浅いにも関わらず、マニアの中ではすでに国産デニムブランドの真骨頂とも言われています。私もそのマニアの1人。
生産地、作り手、製法、デザイン、穿き心地、全てにデザイナー林氏のこだわりと情熱が込もった「RESOLUTE(リゾルト)」デニムについて少しご紹介します。
◎徹底したメイド・イン・ジャパン
細部に至るまで、細やかで繊細な作業や高度な技術を必要とするデニム作りには、日本の職人が1番だと考えるデザイナー林氏。
リゾルトのデニムは、織布から、染め、縫製、仕上げに至るまでの全工程が西日本の中国地方、備後地区の熟練のデニム職人たちにより、昔ながらの染色法や旧織機を用いて作られています。
◎履くほどに実感する毛羽立ちの風合い
高度な技術を有すデニム職人が、昔ながらの製法で1本ずつ丁寧に仕立てたリゾルトのオリジナルデニムの特長は、独特の毛羽立ちです。この毛羽立ちが、味わい深い「色落ち」を生み出す要因となります。
穿きこむにつれて身体に馴染んでいくデニム。色落ちによって自分色に染まっていくところがデニムの楽しさの醍醐味ではないでしょうか。
何度も穿いていると、膝や腰、股などの部分から毛羽が落ち、色が落ちていきます。色落ちのスピードや風合いは、穿き手の動きや歩き方の癖、洗濯の頻度などで様々な表情に。擦れて毛羽が落ちた部分はどんどん淡くなり、毛羽が残っている部分は濃いまま。履けば履くほど、1本のデニムにインディゴブルーの濃淡による個性、「味」が生まれます。
RESOLUTEのデニムが穿き手にあわせて「仕上がって」いくには、少なくとも1年は穿き続けなければなりません。ですが、「最初はもっさいパンツやけど、穿きこんだらええ色になる」というデザイナー林氏の言葉通り、あえて加工を施さないベーシックなデニムだからこそ、穿きこむことで身体に馴染んでいき、そこから生まれる色落ちが唯一無二の「加工」となっていくのです。
(RESOLUTE公式サイトより)
ファッションとして「着る」だけではなく、自分の人生と共に「育てていく」デニムだと言えます。
◎定番のパターン
RESOLUTEのラインナップは4型のみ。それは「何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい」というデザイナー林氏の思いが込められています。
1年、2年と穿きこんで色落ちを楽しんだ後に、また新たな同じものがほしいと思ったときに買えるデニムを、さらに言えば10年後、20年後にも買えるようなデニムブランドでありたいというのがデザイナー林の理想なのです。
(RESOLUTE公式サイトより)
人生を共に歩み、自分のスタイルへと確立したお気に入りのデニムを10年、20年後も購入できるというのは嬉しいものです。
~4型のラインアップ それぞれの特徴~
モデルを4つの型に絞る、集中することで、超高品質なデニムをこの価格帯で提供できるのです。あとはウエストとレングスにこだわるべきです。
・710
RESOLUTEの基盤モデルである細身のストレート。
リーバイスのヴィンテージ「66モデル」がモチーフ。
程よいタイトさが美脚を演出してくれる。
・711
710に比べ、やや太めのストレート。
人気の高いリーバイスのヴィンテージ「XXモデル」がモチーフ。
710と同様で、ボタンフライ。
・712
股上がやや浅く、膝から下がテーパードされているストレート。
最もモダンなシルエット。サンフォライズド(防縮加工)が施されているので、購入時のシルエットをキープできる。
フロントはジッパーフライ。
・713
710の股上を浅くしたストレート。シルエットはほぼ710と同じ。
全てが老若男女、どのようなスタイルにも合わせられるストレートタイプ。主張しすぎないベーシックなデニムです。そこに穿き手による「色落ち」や「ねじれ」の風合いがデザインとなり、個性が生まれます。
RESOLUTEが目指すのは、トップスとシューズを選ばない、どんなコーディネートにも合わせることができる、いわば「道具」としてのデニム。デニム=アメカジにとらわれることなく、仕立ての良いジャケットやコート、ドレスシャツにタイドアップといった大人のデニムの着こなしにもしっかりフィットするパンツを目指しています。
(RESOLUTE公式サイトより)
◎ぴったりの1本に出会える豊富なサイズ展開
RESOLUTEは、どんな体型でもジャストサイズでキレイに穿けるよう、各ウエストに最大8種のレングス(足の長さ)が用意されています。
リゾルト定番の710はウエスト26~40、レングスは28~36インチまで。1つの型になんと87種類のサイズがあるのです。デニムはサイズ感が重要です。RESOLUTEでは、まるでオーダーメイドのように自分にぴったりの1本に出会えます。
オールデンを履くならサイズとレングスは絶対にこだわれ
デニムパンツのサイズやレングスなどのお話を少し。
デニムパンツの大きなトレンドについて
ベーシックアイテムであるデニムパンツであっても時代によって流行が大きく変化します。
・1970年代はベルボトム、別名パンタロン、ブーツカットとも呼ばれるスタイル
・1980年代になると、カラーデニム、ケミカルウォッシュ
・1990年代はストリートファッションの台頭とともに空前のデニムブームが訪れました。オーバーサイズのトップスやTシャツ、スニーカーと合わせたビンテージデニムやソフトな素材のデニムで着崩すスタイルが流行します。
・2000年代は、腰下で履くローライズ、ブーツカットデニムも再流行。
・2010年代〜最近ではスキニーデニムや、レディースのハイウェストデニムが流行しました。50年代にマリリンモンローが履いたと言われるLEVI’S 701の復刻のニュースなどが記憶に新しいです。男女問わず、ゆったりとしたシルエット、ストンと落ちるシンプルなものが好まれているようです。
それに日本が世界に発信しているKawaiiカルチャーでは、レトロファッションや90年代リバイバルを積極的に取り入れるため、ケミカルウォッシュデニムにも根強いファンが存在します。特に原宿や高円寺などではケミカルウォッシュデニムを使ったかっこいい着こなしを多く見かけます。
オールデンファンがデニムパンツを選ぶなら
私が個人的に、特にこのブログを見てくださっている方々(30代以降のメンズだと思っていますが。。。違ったらすみません。あくまで私の意見ですよ〜!)に、オススメしたいスタイルは、RESOLUTE(リゾルト)の「ストレート710」か「テーパード712」です。
サイズはある程度、体にフィットしていて、ピチピチすぎず、少しゆとりのある位がベスト。ジャケットに合わせても上品にキマリますし、Tシャツに合わせても野暮ったくなりません。
レングスは、ジャストサイズか、少し短めがいいですね。デニムの裾と靴の間に隙間を作ると、それだけでセンス良く見えます。オールデンのコードバンのように存在感のある革靴を履くときは特に、ボトムスと靴の間の「抜け」を作ることが、大人の着こなしを綺麗にまとめるポイントです。
また、オールデンのコードバンは、無骨なアメリカの靴というバックグランドがあるので、ヴィンテージ感のある色落ちしたデニムとも相性が良いです。同じ型、同じサイズ、同じレングスを、それぞれ退色させ、色違いに育てることもRESOLUTEの楽しみ方の一つです。色落ちしたデニムパンツは大人のワイルドさが溢れる渋いコーディネートが完成します。この場合もやはり、サイズとレングスにはしっかりこだわるべきです。
前項でもお話ししたように、「RESOLUTE」では4種類のシルエットが展開されていて、それぞれ豊富なサイズとレングスが用意されているので、必ずフィッティングして、ぴったりな1本を見つけましょう。
最後に
私は英国のアーティストによる手作業の服作りの取材に関わっていたことから、作り手の想いやこだわりの素材、製法など、1つ1つにヒストリーのある「モノ」にこだわりを持つようになりました。
服も靴も日用雑貨も、全てが自分を表現するものたち。「いいな」とピンとくるもの、なぜか強く魅かれる「モノ」にたまに出会います。それはウィンドウショッピング中であったり、ふと目にした雑誌の記事であったり、何かを調べた時にたまたま開いたブログであったり・・・。常に感覚を研ぎ澄ませているので、「モノ」選びのセンスは日々向上している気がします。
「モノ」に対して特にこだわりはない、という人も何かしらの意図があってその「モノ」を選び、身につけ、共に生活しているのです。私は人の服、カバン、ペンやキーホルダーなど、持ち物全てに興味があます。「この人はどうしてこれを選んだのだろうか」「これを身につけているということはこういう人なのだろうか」など考えるのは面白いものです。
私の「モノ」への想いをを言葉としてまとめてくれたのは、本ブログの管理者、A shine and geekさんでした。
"「靴」や「モノ」はファッションではなくスタイルという位置付けであるように思います。人は誰でも自身の生活の中で、自分の趣味や習慣があって、その延長線上で最高のものと出会っていくのです。"
ぜひ、みなさまもRESOLUTEのセルビッジデニムのように、自分のスタイルとなる「モノ」と共に人生を豊かに過ごしましょう。
ではまた。anzuでした。
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