オールデンを修理するなら～凄腕の靴リペアショップシリーズ～《CONTE（コンテ）》横浜市 青葉区

まだまだ寒い日も続きますが暦の上ではもう春、河津桜や梅が咲いている地域も多くなってきました。さて今回の『凄腕リペアショップ』シリーズは、再び関東近郊エリアとなります。

オーダーシューズも行なっている靴職人の営むリペアショップをご紹介しましょう。

ダブヒール。オールデンマニアはこだわりたい「くさび形」のヒールもある。

※写真は公式インスタグラムから

靴職人による丁寧で美しい靴修理が受けられるリペアショップ『CONTE』

『CONTE』は、神奈川県の靴職人、斎藤融（さいとうとおる）さんが営むシューリペアショップです。

斎藤さんは元々大手化粧品メーカーの営業マンをされていた方でしたが、20代の後半になってもっと自分が打ち込める、充実感を得られる仕事がしたいと転職を決意したそうです。

先の仕事の影響でオシャレな革靴に触れる機会も多かったことから自然と靴に興味を持つようになり、初めは軽い気持ちで靴作りの勉強を始めたのですがどんどんとハマっていったため、その後は専門学校に通いながら街の靴職人に従事して、そこで10年腕を磨きました。

師のお店にいる間に念願の自分のシューズブランド『TORUSAITO』を立ち上げた斎藤さんですが、今度はやはり自分の名前だけで勝負したいと、ブランド立ち上げから3年後の2017年に独立、横浜の青葉台に『CONTE』をオープンしました。

CONTEではオーダーシューズの作成・販売は勿論、靴職人による靴の修理サービスも行っており、紳士靴だけでなく婦人靴やハイヒールの修理など幅広く対応しているので、何か困ったらまずは相談してみると良いでしょう。

斎藤さんには「もっとカジュアルに革靴を楽しんでほしい」という想いがあり、CONTEのある青葉台で靴の文化を育てたいと思っているそうです。CONTEの入り口横の壁は一面のガラスとなっており、斎藤さんが靴の修理や作成を行っている工房が外からよく見える作りとなっています。

斉藤さん。ガラス張りで何一つ隠すもののない店だ

※写真は公式インスタグラムから

そのため時折外を通る子供達が作業の様子を覗いてくるそうで、これが革靴への興味のきっかけになれば嬉しいと斎藤さんは言います。

さて、CONTEのリペアでは爪先スチール補強から擦り減ったヒールの交換、カウンターライニングの補強、オールソールまで幅広く対応しています。更にレザーのオールソールでは、オプションで縫い目の見えないクローズドチャネルもお願いできるそうなので、より美しい仕上がりを求める方は検討してみてはいかがでしょう。

公式HP内にリンクのある“靴修理ブログ”ではより多くの修理事例が紹介されているので、ご検討の際には合わせてチェックしてみてくださいね。またCONTEでは来店依頼だけでなく郵送での修理依頼も受け付けているので、関東近郊以外にお住まいの方も是非ご利用してみてください。

大切な一足をメンテナンスしながら長く愛用し続けていくために、是非一度CONTEの斎藤さんにご相談してみてはいかがでしょう。

トゥスチールもある。つま先を補強・プロテクトするためのパーツだ。

※写真は公式インスタグラムから

『CONTE』の基本情報

CONTEは神奈川県横浜市の青葉区に店舗を構えており、最寄駅は東急田園都市線の「藤が丘駅」で徒歩8分程の距離となります。

青葉区は緑に溢れ洗練された街並みであることから、特にファミリー世帯に人気のエリアで、また緩やかな丘陵地帯が多いことから『丘の横浜』とも呼ばれています。CONTEの道路向かいにも「もえぎ野公園」という公園がありますが、春には桜、秋には紅葉が見られるなど四季の移ろいが感じられ、また園内の大きな池には季節毎に様々な野鳥も訪れるそうです。お時間があれば来店の前後に少し息抜きしていくというもの良いかもしれませんね。

その際にはCONTEから50m程駅側にある人気のベーカリー「BAKERY ABE」で軽食を調達していくのはいかがでしょう。

オーダーしてから作ってもらえるフランスパンのサンドイッチ『カスクルート』が特に人気ですが、お昼過ぎには多くのパンが売り切れてしまう人気店なので、是非午前中の来店をおすすめします。

青葉区の中心「青葉台駅」は藤が丘駅の隣の駅ですが、CONTEからも歩いて15分程度の距離なので、お散歩が習慣の方はお帰りはこちらまで歩いても良いかもしれません。青葉台駅には駅直結の「青葉台東急スクエア」が設置されているので、外出ついでにショッピングや、夕食・おつまみなどをお買い物して帰るのにも便利ですよ。

革靴文化を広めたい靴職人“斎藤さん”が営む『CONTE』、特に革靴好きの方には非常に居心地の良いリペアショップではないでしょうか。