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オールデンを修理するなら~凄腕の靴リペアショップシリーズ~《The Way Things Go》大阪淡路町

突然ですが皆さんは愛用のオールデンを定期的に磨いてあげていますか?靴磨きは革靴にとって、女性でいうところのスキンケアのようなものとも言われ、きちんとお手入れしてあげることで良い状態を長く保つことができるそうです。また自分ではもう駄目だろうという状態であっても、プロの技であれば綺麗に蘇らせられることもあるようですよ。

そこで今回の『凄腕リペアショップ』シリーズでは、目の前で日本最上レベルの靴磨きが見られるお店をご紹介しましょう。

一見して洗練されたお店であることがわかります

※写真は公式サイトから

日本一の靴磨きサービスが体験できる『The Way Things Go

The Way Things Go』(以下TWTG)は、2018年に行われた「靴磨き日本選手権大会」で、初代王者を射止めた凄腕シューシャイナーの石見豪さんがオーナーを務める、靴磨きと靴修理のお店です。

石見さんは10年間の会社員生活を経た後にシューシャイナーへと転身、始めは著名な靴磨き職人の元で修行を積もうとしたところを軽く追い返され、他の靴磨き職人の仕事を目で見て学びながら、路上の靴磨きとして技術を磨き始めました。

その後3ヶ月が経つ頃には、トランク片手に駆けつける出張シューシャイナーとして身を立て、その3年間の間に磨いた靴はなんと2万足を超えるのだそうです。それだけの数の靴を磨き続けて培った技術力を手に、石見さんは2014年に大阪市中央区の「船場ビルディング」内にTWTGの店舗をオープンします。

その後靴磨き日本選手権で、見事日本一の座を射止めるのですが、これは石見さんが靴磨きを志してからわずか6年目のことでした。石見さんの武器は靴磨きの技術も勿論ですが、目標設定やそこへ至るプロセスの正確さにあると言われます。靴磨き日本選手権大会で、一足の靴を磨くのに選手が持てる時間はわずか20分、普通に磨いてかかる時間の約半分という短時間に設定されていました。そのため他の選手は鏡面仕上げに力を入れるだろうと踏んだ石見さんは、あえて汚れ落としや保湿に重点を置いたフルケアに挑み、見事初代王者に選ばれたのだそうです。

達成へのプロセスを大切にする石見さんの考え方は、ショップの屋号にも表れています。

一風変わった名前の『The Way Things Go』というのは、1987年に発表された映像作品のタイトルで、日本語に訳すると『事の次第』となります。この作品を観た時、石見さんはその内容よりもむしろ作品が完成するまでのプロセスに強い感銘を受け、そのままお店の名前として起用したのだそうです。(ネタバレは控えますが、こちらは樽やタイヤといった物が次々と動く様子、『ルーブゴールドバーグマシン』に特化した映像作品です。これを撮影するためには確かに気の遠くなる程のプロセスの積み重ねだったことでしょう。30分程の作品なので気になる方は是非ご覧になってみてください。)

少しお話が脱線してしまいましたが、TWTG の店舗ではそんな石見さんの最高級靴磨きを体験することができます。使用するブラシは石見さん自身がプロデュースしたオリジナルのもので、ホコリ落とし・磨き・仕上げのそれぞれの工程によって馬毛・豚毛・ヤギ毛を使い分けます。

石見さんの靴磨きはどの工程をとっても一級品なのですが、中でも特徴的なのが徹底的な汚れ落としだといいます。ひび割れの原因にもなる古い蝋分や油脂をしっかりと落として、革を裸にしてから丁寧に磨き上げていくことで、仕上げが美しいだけでなく、アッパーが長持ちして大切な靴が一生履けるのだそうですよ。

TWTGの靴磨きを依頼する場合はまず、直接持ち込んで当日持って帰れる『その場磨き』か、持ち込みもしくは郵送でお願いして後日受け取れる『お預かり』かのどちらかを選択します。

その場磨きの所要時間は約40分から1時間、目の前で磨きの工程や仕上がりが見られるので、靴好きにとっては非常に楽しい時間ですね。ただし要予約となりますので、下の基本情報に記載してある公式HPの予約フォームからご予約を取ってから訪問してください。お預かりの場合は予約不要で持ち込み依頼ができて、郵送も利用できるので遠方にお住まいの方にも便利ですよ。また磨きだけでは綺麗にできない汚れや小さな傷については、クリーニングや傷補修といった形で対応していただけます。他にも染め替えや色戻しといったサービスも提供されているので、気になる方は是非一度HPをご覧ください。

更にTWTGでは、提携している『ユニオンワークス』での修理サービスを靴磨きのオプションとしてお得に利用することができます。

ユニオンワークスといえば過去にこちらでもご紹介したことがありますが、歴史、実績ともに日本有数のリペアショップで、難解なオールソールは勿論、様々な状態の靴に柔軟に対応して頂けます。

『ユニオンワークス』の記事はこちらから

損傷や汚れなどかなりのダメージを負ってしまったオールデンをお持ちの方や、この機会に愛用の靴をフルケアしたいという方は、是非“TWTG×ユニオンワークスで最上級のケアを受けてみてはいかがでしょう。

あくまでこちらは靴磨きサービスのオプションという形ですので、修理のみをご希望の方は直接ユニオンワークスにご依頼されてください。

ユニオンワークス公式HPはこちら

長年愛用したオールデンをしっかり綺麗にしたい方や、修理から磨きのフルケアをご希望の方は、是非一度TWTGに相談してみてはいかがでしょうか。

やはり店内も整っている。素敵だ。

※写真は公式サイトから

The Way Things Go』の基本情報

所在地:大阪府大阪市中央区淡路町2丁目5-8船場ビルディング415
電話番号:06-6203-0551
営業日及び営業時間:20223月まで変則的なため公式サイトを確認ください
公式サイト

The Way Things Go(以下TWTG)は、大阪市中央区淡路町に店舗を構えており、最寄りは御堂筋線の「淀屋橋駅」「本町駅」と、堺筋線の「北浜駅」「堺筋本町駅」の4 つの駅のちょうど中間点辺りに位置します。大阪は多くの道が直交していますが、タテの筋は「御堂筋」と「堺筋」、ヨコの通りは「土佐堀通」と「中央大通」の、4本の大道路に囲まれたエリアです。大阪に不慣れという方も、これらの道の名前を意識していくと非常に分かりやすいですよ。

さてTWTGはこの淡路町エリアの「船場ビルディング」内にありますが、こちらは国の登録有形文化財となっている建物です。船場ビルディングが竣工されたのは大正14年、当時としては非常に革新的なオフィスと住居を併せ持つビルとして注目を集めました。外観からは一見普通の建物なのですが、中に入ると一転して構造性や装飾性に富んだ、大正モダン溢れる雰囲気が広がっています。

特に玄関ホールのスロープを抜けると現れる、開放的な四層吹き抜け構造の中庭が印象的ですが、これは当時最新鋭の欧米の手法を取り入れたスタイルだったそうですよ。パティオと呼ばれるこの建物内の中庭は、プライバシーを守りながら住環境に癒しを与えたり、風や日光を取り込みやすいことからも、100年近く経った現在の住宅においても人気の設計です。またエントランスから続くスロープは、当時トラックや荷馬車をそのまま引き込みやすいように設計されており、消音効果のある木レンガが整然と敷き込まれています。

TWTGを訪れた際には、是非合わせてこの船場ビルディングの雰囲気も楽しんでみてください。TWTGの他にも革小物ショップやギャラリーといったテナントが入居しているので、少しお時間に余裕を持ってゆっくりと回ってみるのはいかがでしょう。

日本有数の靴磨きと修理が依頼できる “The Way Things Go”、お手持ちの中でも1番のお気に入りのオールデンが任せられるショップではないでしょうか。

【まとめ記事】この記事を読み終わった後に、オールデンの修理方法についての特集ページもご覧ください。オールデンの修理におすすめできるリペアショップのリストも掲載してあります。

オールデンを修理する方法には選択肢が三つある

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