こんにちは、うりちきです。
長期のお休みなど、休日は大切なオールデンを履く機会も増えるかと思います。
ただ、楽しいお出かけ中にうっかり傷をつけてしまったり、汚してしまうこともあるかもしれませんね。
例えば、旅行中に石畳で傷をつけてしまったり、パーティーの席でうっかり飲み物をこぼしてしまったり、そんな場面でも落ち着いて対処できるようにしておきたいものです。
そこで今回は、コードバンを中心に、カーフやスエードといったオールデンの主要素材で、傷や汚れがついた際の簡単な応急処置についてご紹介します。
出先での急なトラブルにお役立ていただければ幸いです。
オールデンに使用されている主な素材
オールデンのアッパーには主に、馬革のコードバン、柔らかなカーフ、そして起毛素材のスエードが使われています。これらはそれぞれ異なる特徴を持つため、傷や汚れへの対応方法も異なります。
今回はこの3つの素材について、簡単な特徴と、傷や汚れがついた時の対処法をまとめてみましょう。
なお、コードバンとカーフの履き心地の違いや、適切なサイズ感が知りたい方は、過去記事も参考にしてみてください。
コードバンの傷への対処法
コードバンの特徴
コードバンは馬の臀部から取れる希少な革で、その美しい光沢が最大の特徴です。
牛革に比べて強度・耐久性に優れ、大切に手入れをすれば「一生物」だという方もいます。
一方で、スムースな表面は繊維が非常に密なため、傷や擦れが目立ちやすいという特徴もあります。
その傷も愛靴の歴史であり、経年変化として楽しむ方も多いですが、気になる傷は適切に手入れしてあげましょう。
またコードバンは「水に弱い」素材です。水分を含むと水ぶくれを起こしてしまうので、濡れてしまった時はすぐに拭きとり、また雨や雪の日には着用を控えるといったことも重要です。
オールデンのコードバンに関する記事は過去記事が複数ありますので、ぜひご覧になってみてください。
軽微な擦れや傷の場合
爪で引っ掻いた等の軽い傷や擦れであれば、普段のお手入れと同様に乾拭きを行いましょう。
綿100%の柔らかい布で、傷ついた箇所を拭き上げます。
この時、硬いブラシ等を使ってしまうと、逆に傷がつく原因になるので注意してください。
オールデンのコードバンはたっぷりと油分を含んでおり、埃が吸着すると乾燥やひび割れの原因となります。
そのため傷の補修以外にも、履いた日は一日の終わりに軽く乾拭きしてあげると長持ちします。
深い傷やひび割れの場合
乾拭きしても目立つような深い傷の場合は、クリームを使用することで目立ちにくくできます。
この時、必ずコードバン専用のクリームを使用するようにしましょう。
柔らかな布や馬毛ブラシで汚れを取った後に、ごく少量のクリームを薄く塗り込んで磨きます。
ただし、傷が残るからといってクリームの塗りすぎは厳禁です。せっかくのコードバンの光沢を失いかねないので、用法容量を守って使用しましょう。
※管理人 A Shine And Geek からひとこと
通常コードバンの表面の繊維はフラットに寝ているのですが、何かの拍子に(傷が入ると)その繊維が立ち上がってしまうことがあります。鹿の骨や角を使って繊維を寝かしつけることで表面を復元することもあります。
カーフの傷への対処法
カーフの特徴
柔らかくしなやかな子牛革のカーフは、オールデンのフォーマルなモデルにもよく使用されています。
履き初めから足に馴染みやすく、コードバンほど水や汗に弱くないので、初めて革靴を購入する方でも取り扱いやすい素材ですね。
カーフの傷に対する応急処置
まずは革靴表面の埃を、馬毛ブラシや布を用いて落とします。
浅い小傷には、カーフ用の靴クリームを塗布し、ブラシや布で均一に伸ばして全体を整えます。
さほど深くない擦り傷であれば、これだけでもかなり目立たなくなるでしょう。
削れやえぐれといった深い傷の場合は、革補修用の専用クリームを使うのも一案です。
紙やすりなどで傷口を滑らかにし、補修クリームで傷を埋めた後、最後に余分なクリームをやすりで落として馴染ませます。
愛靴を自分で工夫して補修する、というのも良いものではありますが、深い傷の補修は少し技術が必要な作業です。
自分での補修に自信がない場合は、プロのリペアショップに依頼するのもおすすめです。
全国のおすすめリペアショップについては、過去記事をご参照ください。
スエードの傷や汚れへの対処法
スエードの特徴
オールデンのカジュアルラインで人気のスエードは、柔らかく起毛した質感が魅力です。
スエード素材の特徴や人気モデルについては過去記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
上品かつカジュアルで、さまざまなシーンで気軽に楽しめるスエードですが、一方で汚れや水に弱いという点があります。
長く美しく履き続けるためには、特性をよく理解して適切なケアを行ってあげましょう。
汚れがついた場合
スエードの基本のお手入れは、馬毛ブラシによるブラッシングです。
毛並みの乱れや埃のついた箇所を中心に、毛の流れに沿ってブラッシングしましょう。
縫い目に溜まった汚れは、歯ブラシを使うと綺麗に落とせます。また毛並みが汚れで固まってしまった場合には、スエード素材用のゴムブラシを活用するのが効果的です。
いずれのケア方法も、スエード生地を傷つけないように優しく行うことがポイントです。
水に濡れてしまった場合
起毛しているスエードは水が染み込みやすいので、濡れてしまった場合はできるだけ早く乾いた布で水分を押し取りましょう。
靴の中に丸めた新聞紙を入れることで湿気を吸い取ることができますが、中に水気が残った状態だとインク移りしてしまう恐れがあります。あらかじめ水分をしっかり拭き取るようにしてください。
半乾きになったらシューキーパーを入れて形を整え、風通しの良い場所で自然乾燥させます。この時、直射日光や高温の乾燥機は避けるようにしましょう。
乾いた後は、ブラシで毛並みを整えて仕上げると良いでしょう。
まとめ
今回は、オールデン初心者向けに、素材ごとの傷や汚れの対処法をご紹介しました。
・コードバン:軽い傷は乾拭きで対処、深い傷はクリームで補修。ただし使用量に注意。
・カーフ:靴色にあったクリームを塗って補色、必要に応じて補修用クリームを活用。
・スエード:基本はブラッシング、水分が付着した場合は早急に拭き取り、乾燥させる。
愛用の靴にトラブルが起きても、慌てず適切に対処することで、オールデンは長く履き続けられるパートナーになります。もしもの時のケアに役立ててみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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