
オールデンと一緒に本物のコーヒーを飲みに行こう
こんにちは、うりちきです。
少しずつ暖かくなり、汗ばむ陽気の日も出てきましたね。お気に入りのオールデンを履いての外出も気持ち良い季節がやってきました。
さて今回は、そんな春の街歩きにもぴったりな、「スペシャルティコーヒーが楽しめる東京のカフェ」をご紹介したいと思います。
初めてスペシャルティコーヒーを飲む方でも入りやすく、空間作りやクラフトマンシップにもこだわった店舗を中心に選んでみましたので、ぜひ参考にされてみてください。
「スペシャルティコーヒーって何?」「産地ごとの豆の違いは?」といった疑問については、過去記事も合わせてご覧になっていただければと思います。
それでは早速、東京のこだわり系カフェを3軒ご紹介していきましょう!

Blue Bottle Coffee 清澄白河
ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ
ゆったりとした空間で味わう、都会のクラフトコーヒー
まずご紹介するのは、スペシャルティコーヒーの代名詞ともいえる「Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)」です。
全国に数十店舗を展開しており、首都圏を中心に人気を集めていますが、特におすすめしたいのが、日本第1号店となる「清澄白河店」です。
清澄白河が選ばれた理由として、公園やギャラリーなどアートが日常に溶け込む環境が、創業の地であるカリフォルニア州オークランドと似ていたから、ということが述べられています。
ゆったりとした店内でコーヒーを楽しむのもいいですし、テイクアウトして街並みを眺めながら頂くというのも素敵ではないでしょうか。
ブルーボトルの青いロゴが入ったカップを片手に、春の陽射しの中、清澄庭園や美術館を巡る散歩コースもぴったりです。
ブルーボトルコーヒーでは、注文してから丁寧に淹れられるハンドドリップのコーヒーが頂けます。
出来上がるまでのゆったりとした時間を、ドリップの音や香りと共に楽しむというのも、スペシャルティコーヒーの醍醐味ですね。
豆の種類は、販売時期によって異なります。どれにしようか迷ったら、ぜひバリスタに相談してみてください。
豆の説明だけでなく、どんな味が好みかを会話しながら汲み取ってくれる点が、スペシャルティコーヒーを提供するカフェの魅力でもあります。

管理人はBlue Bottleが日本にない時代、アメリカから持ち込んでいた
《もっと深掘り》サードウェーブの象徴「Blue Bottle Coffee」
折角の機会なので、「Blue Bottle Coffee」について少しだけ深掘りしてみましょう。
青いボトルのロゴが特徴的なこのブランドは、2002年に創業者のジェームス・フリーマンによって、アメリカのサンフランシスコで誕生しました。
『すべて注文を受けてから、一杯ずつ丁寧に淹れる』というスタイルは、当時のアメリカでは非常に珍しいものでしたが、鮮度と味へのこだわりが評判となり、間もなく多くのコーヒー愛好家が集う場所となりました。
いわゆる「サードウェーブ」の代表格ともいわれるブルーボトルコーヒーですが、ジェームス氏がハンドドリップにこだわったのは、日本の『喫茶店文化』の影響も大きかったとされています。
今回ご紹介した清澄白河の店舗は、日本第1号店であると同時に、海外1号店でもあります。
2015年にオープンし、2019年に「清澄白河フラッグシップカフェ」としてリニューアルオープンしたこの店舗は、ブルーボトルコーヒーにとっても特別な一店です。
※A Shine And Geekからひとこと
ブルーボトルコーヒーは2015年に初の海外進出を果たしました。当時、投資家の間では「コーヒー界のアップル」と呼ばれ、次々と巨額の資金調達に成功していました。ブルーボトルが日本に上陸する前、東京に住んでいた私は、アメリカ出張のたびにコーヒー豆を買って帰っていました。

ONIBUS COFFEE 中目黒駅前店
ONIBUS COFFEE 中目黒駅前店
和の趣を残す、古民家カフェで味わう一杯
次にご紹介するのは、日本のスペシャルティコーヒーの先駆者である「ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)」です。
こちらにも複数の店舗がありますが、初めての方には「中目黒駅前店」をご紹介したいと思います。
古民家を改装した店舗は、木造の温もりと和のテイストが融合した落ち着いた佇まいで、焙煎機で豆の焼かれる香ばしい香りが立ちこめる中、ゆったりとしたひとときを過ごせます。
また開放的な空間がお好みの方は、2024年に新しくオープンした「中目黒三丁目店」も合わせておすすめですよ。
焙煎にこだわったオニバスコーヒーでは、浅煎りから中煎りまで、豆の個性がしっかりと引き出された一杯を楽しめます。
香り、酸味、甘みのバランスに敏感な方には、コーヒー豆を選ぶのも楽しいひと時となりそうですね。
《もっと深掘り》スペシャルティの先駆者が築いた、東京の味「ONIBUS COFFEE」
オニバスコーヒーは、2012年1月に代表の坂尾篤史さんが世田谷・奥沢で開業しました。
当時の日本では、自家焙煎を行い、なおかつスペシャルティコーヒーを軸にした店は非常に珍しく、創業当初は苦戦を強いられたと言います。
それまでのコーヒーといえば、いわゆる喫茶店で出される『深く苦い』ものが主流で、スペシャルティコーヒーに特徴的な『浅煎りで酸味のある』コーヒーはあまり馴染みがありませんでした。
その後、何とかスペシャルティコーヒーの魅力を伝えたいと、渋谷区道玄坂にスタンディング形式のショップを開店。スタイリッシュな見た目も相まって、コーヒー好きの間で一躍話題となりました。
現在では、国内外で高く評価されるロースターとして、日本のコーヒーカルチャーを牽引する存在となっています。
渋谷道玄坂のスタンディングショップも気軽に立ち寄れますが、気候の良い季節、目黒川沿いを散歩した後に訪れてみてはいかがでしょうか。
※A Shine And Geekからひとこと
中目黒はコーヒー激戦区であると同時に、凄腕の靴リペアショップである「THE GARAGE ザ・ガレージ」もあります。

GLITCH COFFEE & ROASTERS 神保町
GLITCH COFFEE & ROASTERS 神保町
所在地:東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル1F
営業日:定休日なし
営業時間:(平日)8:00 ~ 19:00 (週末)9:00 ~ 19:00
浅煎りの極みを体感できる、焙煎士の店
最後にご紹介するのは、神保町の小さな路地裏に佇む「GLITCH COFFEE & ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)」です。
このお店は豆の個性を最大限に引き出す「浅煎り焙煎」が特徴で、スペシャルティコーヒーならではの『フルーティかつクリア』な味わいは、コーヒーの概念を覆す体験になるはずです。
シングルオリジン(単一産地)のコーヒー豆にこだわっており、産地のラインナップは常時複数用意されています。
複数の豆の「飲み比べセット」も提供されているので、産地による味の違いを学びながら、自分好みの一杯に出会えるのも魅力ですね。
《もっと深掘り》世界を魅了する職人の哲学「GLITCH COFFEE & ROASTERS」
「GLITCH COFFEE & ROASTERS」店主の鈴木清和さんは、世界一のバリスタと名高いポール・バセット氏のもとで学び、焙煎技術でも高く評価されているコーヒー界の職人です。

最年少チャンピオン、ポール・バセットと天才パティシエ辻口博啓のコラボカフェがかつて銀座にあった
「日本から世界にコーヒーカルチャーを発信する」という理念のもと、2015年にこの店舗を開業しました。
提供されるのはシングルオリジン(単一産地)のコーヒー豆に限定され、更に豆の個性を感じてもらうために「浅煎りスペシャルティ」にこだわっています。
あえて「神保町」という歴史あるエリアを選んだのも、『職人の町』としての文化的背景を大切にしたかったからだといいます。
知的好奇心とクラフトへの敬意が感じられる古本の街・神保町。静かな雰囲気の中でレザーソールの足音を響かせながらお気に入りの一杯を味わう。
この春はそんな特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、東京エリアについて「初めてでもスペシャルティコーヒーをしっかり楽しめるカフェ&ロースター」を3つご紹介しました。
コーヒーの世界は実に奥深く、自分の好みで選ぶ楽しみや、味の違いを知る面白さが何よりの魅力です。
まずは一杯、スペシャルティコーヒーを飲んでみることで、きっと新しい興味きっかけが芽生えてきますよ。
春の陽気に誘われて、ぜひお気に入りのオールデンと共に、こだわりの一杯を探しに出かけてみてください。