アイコニックなオールデンとコーディネートできる、アイテムを考えた場合、小物にもこだわりたいですよね?それらはオールデンに見劣りしない小物が求められます。メンズ小物の代表格と言えば腕時計!「機械式時計」を皆さん狙っているのでは?今日は機械式時計がどんなものか、時計ライターのGoroが詳しく紹介します。
機械式時計とは
ぜんまいを駆動力とする時計が、機械式時計。
英語ではHand winding、Manual winding、Mechanical watchなどと呼ばれます。
一般に流通している腕時計は電池で駆動する「クォーツ式」と「機械式」に分かれます。
「クォーツ式」
クォーツ時計は水晶振動子に電圧を与えることで、水晶振動子が規則正しい振動を生み、振動をIC(集積回路)内で電気振動へ変換、ステップモーターが動く仕組みです。
「機械式」
それに対して機械式時計はぜんまいのほどける力を駆動力としています。リュウズによって巻き上げられたぜんまいの力は歯車へ伝わり、ヒゲぜんまいとテンプによって規則正しいリズムが生み出され、時を刻みます。この機械式時計の動力機構は「ムーブメント」と呼ばれます。ちょうど車の動力源、エンジンと同じです。
一般的な三針時計(秒針、分針、時針からなる時計)のムーブメントには100個前後の部品が使われています。そして機能が複雑に(多く)なるほど、部品数は増加し価格もアップします。メンズに人気がある、ストップウォッチ機能を持つ機械式時計「クロノグラフ」は部品数が200〜300個以上からなる時計がほとんどです。価格は新品で20万〜100万円前後になります。もちろん100万円以上の時計もゴロゴロあります。
靴と同じく、定期的なメンテナンスが必要
このように多くの部品をムーブメントへと組み立て、わずか直径40㎜のケースと呼ばれる金属製の容器内へ、裏蓋や風防ガラス、ベゼルを使い密閉させます。そして3〜5年間隔で定期的に「オーバーホール」と呼ばれる分解掃除を実施することが一般的です。
オーバーホール(OH)は時計を新品同様に仕上げる作業です。部品全てを分解し、部品の摩耗具合を確かめ、修理、交換、洗浄、注油をして、再度部品を組み直しケース内に収めます。同時にパッキンや消耗品も併せてチェック交換するのです。
オールデンの靴も日頃からの手入れが長持ちの秘訣ですよね?機械式時計もそれは同じ。反対に日々の手入れを怠れば、重大な故障要因へとつながります。
そうならないため僕は1日の終わりに時計をマイクロファイバークロスで皮脂汚れ、水分を拭き取るように心がけています。さらに時計専用コーティング剤を週に一度くらいの割合で時計全体に塗っています。これで時計の輝きをキープし、傷防止と時計ケースのさび防止になっています。
ちょうど、クリームやワックスをオールデンの靴に塗り、革へ栄養を与えて、防水効果を高め、長持ちさせることと同じです。靴磨きも時計磨きも共通点が多いですよね。
最新の時計は長寿!
機械式時計の手入れとOHは不可欠です。しかし同時にそのメンテナンス費用が高額になるという意見もよく聞きます。確かに2000年頃までは機械式時計のメーカー保証は2年が常識でした。しかし近年、2019年ブランド・コングロマリット「リシュモン」傘下の時計ブランドが一斉にメーカー保証を8年まで延長するニュースが流れ業界は騒然としました。これは2015年前後のロレックス、オメガが5年保証にした対抗策の意味合いもあるでしょう。
このメーカー保証延長によって各社はメンテナンス間隔の長期化にも目を向けます。スイスの名門ブランドのひとつオリスは2020年12月にOH推奨期間10年という、またまた衝撃的なモデルを発表。これによって、これからはOH期間5年以上が標準となりそうな雰囲気
です。
まとめ
機械式時計はデザイン性にも優れたモデルが多くあり、オールデンの良きパートナーになり得る小物です。耐久性も年々アップし、日常でガンガン使えるスポーツモデルも多く出ています。
オールデンにふさわしい機械式時計をぜひ見つけてください。
次回以降の記事では、皆さんのお気に入りが見つかるよう、機械式時計のタイプ別にお話を進めていきます。
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