気温が高くなり服装が軽やかになってきましたが、カジュアルな洋服の時こそ足元は革靴で綺麗に引き締めて、季節感のあるおしゃれを楽しみたいですね。
さて今回の『凄腕リペアショップ』シリーズは、前回に引き続き京都の修理店をご紹介します。
※写真は公式フェイスブックから
人と人とのやりとりを大切にするリペアショップ『凛靴 Rinka (りんか)』
『凛靴』は、京都三条商店街に2007年にオープンした靴修理の専門店です。義理や人情、人との繋がりを大切にする京都のお店らしく、凛靴では人と人とのやりとりを特に大切にした靴修理のサービスを行なっています。
代表の森裕佑さんはこだわりの強い職人気質な方で、それはリペアパーツの種類の豊富さにも現れています。こちらに森さんの靴修理職人を志した経緯と靴修理への想いが述べられたインタビューを見つけたので、是非一度ご覧になってみてください。
森さんは高校生の頃から服飾に興味があり、ある時通学路のクラフトショップで見つけたかっこいい革製品を購入したいと思いました。ところが当時学生の財布事情ではなかなか手が出せず、そこで革の端切れを買って自分で小物を作るようになったのが革職人へのきっかけだったそうです。
その後は趣味として革工作を続け、次第にカバンなどの大きく複雑な革製品も作れるようになりましたが、革靴はどうしても独学で作ることは難しく、大学卒業後に本格的に勉強を志します。
工場生産の婦人靴を作ったり、引退した靴職人にハンドソーンを学んだりした後に靴修理の職に就いたのですが、そこでは修理のパーツが限られていたため、自分でとことん納得のいく修理をするために独立して自身のお店を立ち上げました。現在、凛靴の工房には、ソールやヒールなどリペアの材料が所狭しと並べられていますが、これらは森さんのセレクトで集められたもので、靴修理への強いこだわりを感じさせます。
※写真は公式サイトから
特に靴底は履いていると見えにくいところではありますが、靴の雰囲気を左右する大切なパーツで、「自己満足ではあるんですが、完成度の低い修理はしたくない」と森さんは言います。
またあえて靴販売ではなく靴修理の仕事を選んだだけあって、森さんはお客さんとのコミュニケーションを非常に大切にされています。
依頼して「はい、終わり」ではなく、持ち主にどのような想いがあるのか、どのようなシチュエーションで履くのか、その靴の背景をしっかりと知った上で最適な仕事をするよう心がけているそうです。その信念は依頼の形式にも現れていて、凛靴では修理を依頼すると全て一度預かりになり、丁寧な修理の後に美しく磨かれて返却されます。
スピード修理をご希望の方には合わないお店だと思いますが、大切な一足のケアをずっと依頼したいリペアショップですね。
『凛靴』の基本情報
※写真は公式サイトから
○凛靴
所在地:京都市中京区三条通大宮西入上瓦町62番
電話番号:075-821-2605
営業日:月~水曜日・金~日曜日(木曜定休)
営業時間:10:00~19:00
○凛靴 HANARE
所在地:京都市中京区西横町174番地1
電話番号:075-229-6906
営業日:月~水曜日・金~日曜日(木曜定休)
営業時間:11:00~19:00
公式サイト
『凛靴』は京都三条会商店街の一角に店舗を構えています。「神泉苑通」と「大宮通」との中間に位置し、電車を利用する場合は「二条城前駅」か「大宮駅」「四条大宮駅」から向かうと徒歩8分前後の距離となります。折角なのでJR「二条駅」から商店街をゆっくり散策しながら向かうとより楽しいのではないでしょうか。
また凛靴にはHANAREという2号店があり、こちらは本店よりも東の御池通りに面しています。京都の中心「烏丸御池駅」からも徒歩3分という好立地なので、アクセスの良い方はこちらを利用するのも良いでしょう。本店と信念は同じく、人と人とのやりとりを大切にした腕利きの職人さんが揃っていますよ。
人の生活に寄り添った人情あふれるこだわりのリペアショップ『凛靴』、関西エリアにお住まいの方は是非一度チェックしてみてください。
【まとめ記事】この記事を読み終わった後に、オールデンの修理方法についての特集ページもご覧ください。オールデンの修理におすすめできるリペアショップのリストも掲載してあります。
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