こんにちは、うりちきです。
早速ですが今回は、オールデンの代表モデルの一つである「56201」に着目して、その特徴や魅力、コーディネート例について掘り下げてみたいと思います。
オールデン56201の基本データ
まず、オールデン56201の基本データは以下の通りです。
ラスト:モディファイドラスト
スタイル:外羽根パンチドキャップトゥ
レザー:シェルコードバン
カラー:#8(ダークバーガンディ)
アウトソール:シングルレザーソール
ウェルト:270度フラットウェルト
なお、56251がブラックコードバンのモデルです。
オールデン56201の魅力
オールデン56201は定番の一足ながら、その魅力を一言で言うと、エレガントかつアメリカらしい無骨さを感じさせる、という点ではないでしょうか。
それを生み出しているポイントを、装飾・ラスト・細部仕様という三点からみてみます。
パンチドキャップトゥの適度な華やかさ
このモデルにおいて最も存在感があるのが、キャップトゥの装飾でしょう。
オールデン56201のスタイルは、「パンチドキャップトゥ」です。
つま先のステッチングが、ストレートチップとは違い、ブローギング(穴飾り)が施されており、派手過ぎず適度に華やいだような印象となります。
内羽根・ストレートチップほどのフォーマルさはないものの、ビジネス使いが十分に可能な靴なので、少しだけ個性や華やかさを出していきたい場面には最適なのではないでしょうか。
オールデンの代表ラスト:モディファイドラスト
オールデン56201には、オールデンを代表する『モディファイドラスト』が採用されています。
モディファイドラスト:
最大の特徴は土踏まず部分の鋭角なくびれで、この部分が土踏まずにフィットすることで快適な歩き心地を生み出します。
またモディファイドラストは、オールデンの中でも比較的幅が広いラストです。
つま先部分も開放的に作られているので、足先の窮屈さがないことも特徴の一つです。
履き心地の良さも勿論大きな魅力ですが、形状からして明らかにオールデンだと分かるラストなので、『オールデン&パンチドキャップトゥ』の一足を求めたいのであれば、やはりまずは本モデルから手を(足を)出してみるのが良いのではないでしょうか。
ドレッシーさを醸し出す細かな仕様
モディファイドラストの形状はアメリカらしい無骨な印象を生み出しますが、オールデン56201がカジュアルになり過ぎない理由として、その他の部分の仕様が絶妙だと感じます。
270度フラットウェルト
まずは「270度フラットウェルト」を採用しているという点です。
少し細かな点ではありますが、オールデンで押さえておきたいウェルト形状には大きく3種類があります。
- フラットウェルト:平坦な断面でフォーマルな印象(「9016」「9071」といったフォーマルシューズに採用)
- ストームウェルト:山のような形状でボリューム感がある(「1339」のようなチャッカブーツに採用)
- リバースウェルト:革断面を露出させることで無骨な印象(「990」に採用されるなどオールデンではメジャーなウェルト形状)
オールデン56201では、冠婚葬祭シューズにも用いられる「フラットウェルト」を採用し、更により細かな話ですが、ヒール部分を避けた「270度ウェルト」とすることで、よりドレッシーさを印象付けています。
▶︎かなりニッチな、オールデンのウェルト形状については、過去記事で詳しく紹介しています。
シングルレザーソール
更に、オールデン56201のソールは「シングルレザーソール」を採用しています。
990などオールデンの代表モデルで採用されているダブルレザーソールが、ゴツくて男らしい印象であるのに対し、シングルレザーソールは優美で繊細な印象を与えます。
厚みが薄い分、耐久性には劣りますが、その分返りが素直で足に馴染みやすいということも魅力の一つです。
オールデン56201はこれらの仕様のバランスが絶妙で、その結果、無骨とエレガントの両立に優れた一足といえるでしょう。
オールデン56201のサイズ選び
オールデン56201に採用されているモディファイドラストの基本は、【普段のサイズの-0.5】だといわれます。
モディファイドラストの独特な形状による歩行サポートを十分に享受するためには、『土踏まず部分がしっかりフィットしていること』が何よりも重要です。
そのためには特に下記の三点に着目して、フィット感を確認してみてください。
- かかとがタイトに固定されている
- 土踏まずで足がホールドされている
- 足指は自由に動ける空間がある
自分の足に合いさえすれば、抜群の履き心地を提供してくれるモディファイドラスト、まさに「サイズが合った時が買い時」ですね。
▶︎モディファイドラストのフィッティングについては下記記事で詳しくご紹介しています。
オールデン56201のコーディネート
さりげない華やかさ、アメリカらしい無骨さ、エレガントさを両立するオールデン56201は、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも使いやすい靴でしょう。
そこで最後に、それぞれのシーンについて、簡単にコーディネートのポイントと私的な意見を述べさせて頂こうと思います。
ビジネスシーン
前述したように、パンチドキャップトゥはビジネスでも使っていけるデザインです。
外羽根・ストレートチップと似た感覚で、スーツからジャケパンまで、どのようなビジネススタイルにも気軽に合わせていけるでしょう。
ステッチングにブローギングがある分、僅かな華やかさをさり気なくプラスできるのが魅力ではないでしょうか。
ウィングチップほどの派手さは控えたい、という時の足元のおしゃれに活用して欲しいと思います。
カジュアルシーン
一方、カジュアルシーンで本モデルを活用する利点として、カジュアルな格好でも足元のパンチドキャップトゥで全体がキレイ目に引き締まって見える、ということがあります。
やはりストレートチップに近いので、きちんと感は抜群ですね。
これからの季節であれば、シンプルで質の良いTシャツとジーンズにオールデン56201を合わせるだけで非常に綺麗にまとまるでしょう。
ボトムスの形状として、ダボっとしたものよりも、細身のパンツの方が、パンチドキャップトゥの魅力を増大させると思います。
裾をロールアップして積極的に靴を見せていくスタイルも個人的にはお勧めしたいです。
まとめ
オールデン56201は、定番モデルながら、エレガントさとアメリカらしい無骨さを兼ね備えた魅力的なモデルです。
ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも活躍できるので、オールデンファンであれば是非手元に加えておきたい一足ではないでしょうか。
モディファイドラストはフィット感が命なので、サイズ選びのポイントは是非しっかりと押さえてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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