オールデンを修理するなら～凄腕の靴リペアショップシリーズ～【番外編】《千葉スペシャル》有楽町 丸の内

今回の『凄腕リペアショップ』シリーズは番外編となります。『こだわりのシューシャイナー』シリーズとして、東京有楽町の有名靴磨き屋さんをご紹介しましょう。

丸の内店は洗練された佇まい。

※写真は街の情報サイトMarunouchiドットcomから

東京有楽町の名物シューシャイナー『千葉スペシャル』

『千葉スペシャル』は、東京有楽町で20年以上に渡って活動されているシューシャイナー、千葉尊（ちばみこと）さんを代表とした靴磨き専門店です。靴磨きが好きな方であれば、一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。千葉スペシャルの靴磨きはとにかく早い、安い、それでいて驚きのクオリティだと、著名人の間でも非常にファンの多いことで有名です。

代表的なのがアパレル大手のユナイテッドアローズ社長や、大手ディスプレイデザイン会社の乃村工藝社会長で、それぞれオリジナルのユニフォームや道具箱をプレゼントされる程のファンなのだそうですよ。

靴磨きはここ以外に頼まないと長年通い詰めている方や、数ヶ月に1回定期的に訪れる方など、行列も出来るいつも人気の靴磨き店です。

さて、そんな千葉スペシャルの靴磨きですが、一足にかかる時間はわずか10分かそこら、片方を5分で鏡面まで磨き上げるという早技です。しかもそれでいてピカピカの状態が数ヶ月続くというのだから驚きです。それには熟練の腕も勿論ですが、門外不出のオリジナルクリームにも秘密があり、シューシャイナー以前に溶接工や材木業などの技術職を経験してきた千葉さんならではの強みとも言えます。

また料金は一足一律1,300円で、前払いのシステムとなっています。これは一般的な靴磨きの料金から比べてもかなり良心的なお値段と言えるでしょう。現在は東京有楽町の交通会館内で営業している千葉スペシャルですが、千葉さんが靴磨きを始めた頃は有楽町駅前で、いわゆる路上靴磨きの形をとっていました。

千葉さんのオリジンを感じたいのであればこのスタイル、この店舗だ

※写真は千葉スペシャル公式ブログから

その後、条例の規制によって路上商売が禁止となってからは、千葉さんの自宅や郵送などでなんとかサービスを続けていましたが、根強いファンの声をきっかけに交通会館で広告塔として店舗復活したのだそうです。そのためあえて通路の一角のような場所で営業しており、古き良き路上靴磨きスタイルのサービスを体験することが出来ますよ。

人目につくのが落ち着かない、という方は、丸の内テラスに新しくオープンした『千葉スペシャル丸の内店』のご利用もおすすめです。大人の隠れ家的な雰囲気の中、落ち着いてサービスを受けることができ、かかる時間や費用は有楽店と同じとなります。

千葉スペシャルは千葉さんとそのお弟子さん達で営業しており、千葉さんご本人は有楽町店にいらっしゃることが多いようですが、こちらの丸の内店に立たれていることもあるそうなのでタイミングが当たると嬉しいですね。

勿論他の方々の磨きの腕も一級品ですが、靴磨きはやはり仕上がりに個性が出るので、何度か通って違いをみてみるのもお手入れの勉強になるかもしれません。

『千葉スペシャル』の基本情報

千葉スペシャルは前述したように、東京有楽町の交通会館内と、丸の内テラス内の2店舗を構えています。

路上靴磨きスタイルを体験してみたい方は有楽町店を、落ち着いてサービスを受けたい方は丸の内店を利用すると良いでしょう。

交通会館は地下1階で「有楽町イトシア」と直結しているので食事やショッピングをついでに楽しんだり、更に東京メトロ有楽町線「有楽町駅」などとも繋がっているので、真夏や真冬にも屋外を歩かずたどり着くことが出来て便利です。ちなみに交通会館という名前の由来ですが、竣工当時「東京交通局」が入っていたためなのだそうですよ。

一方丸の内テラス（地下鉄「大手町駅」直結）は2020年11月に新しくオープンした商業施設で、丸の内初となるルーフトップレストラン「THE UPPER」などの話題店が多数入居しています。

更に1・2階には同じく丸の内初となる大型エンターテインメント施設「MARUNOUCHI BASE」が入っており、飲食を楽しみながら最新鋭のダーツや卓球などが遊べるそうです。

かなり雰囲気の異なる2つの店舗ですが、いずれにおいても“早い・安い・美しい”千葉スペシャルのサービスが受けられるので、関東近郊にお住まいの方は是非一度は体験してみてはいかがでしょう。