Diary Life Style

MBTとは?オールデン好きが履いて感じた、モディファイドラストと機能美の共通点

MBTのソールのテクノロジー

MBTのソールのテクノロジーがここに詰まっている(画像は公式サイトから)

こんにちは、うりちきです。

6月に入り、梅雨入りが近づいてきましたね。

この時期は雨を気にしながら革靴を選ぶことが増えて、「今日はどうしようか」と悩む場面も多いのではないでしょうか。

革靴好きとしてはもちろんオールデンを履きたい気持ちはあるものの、長く歩く日や天気が読めない日、あるいは少し足を休ませたい日には、スニーカーやサンダルに手が伸びることもありますよね。

そんななか、最近私が個人的に気になって試しているのが「MBT」というシューズブランドです。

MBTは、スイス発祥のシューズブランドです。カーブした特徴的なソールを持ち、普通のスニーカーとは少し違った歩行感があります。

歩きやすさだけでなく、筋肉の働きを促すことも意識された、いわゆるコンディショニングシューズという立ち位置の靴ですね。

今回は、そんなMBTをオールデン好きの視点から紹介してみます。

「機能から生まれる美しさ」や「オールデンのモディファイドラストとの意外な共通点」など、スニーカー好きだけでなくオールデンファンの方にもきっと興味を持ってもらえると思います。

 

MBTとはどんなブランドなのか

MBTは、1996年にスイスで誕生した機能性シューズブランドです。

ブランド名は「Masai Barefoot Technology」の略で、マサイ族が大自然の柔らかい地面を裸足で歩くような身体の使い方を、硬いアスファルトの上でも再現しようというコンセプトから生まれたそうです。

スイスのエンジニアであるカール・ミューラー氏が、柔らかい土の上を裸足で歩いたときの感覚に着目し、独自のカーブソールを開発したことが始まりとされています。

 

MBT公式HPについてはこちら

MBT - TREND JAPAN

 

MBTの一番大きな特徴は、やはり丸みを帯びた厚いソールです。

横から見ると、つま先から踵にかけて大きくカーブしていて、いわゆる普通のスニーカーとはかなり違う見た目をしています。

一般的なスニーカーが「衝撃を吸収して楽に歩かせる」方向に進化してきたとすれば、MBTはもう少し積極的な設計思考を持つ靴です。

カーブしたソールによって、立ったり歩いたりするときに身体が自然とバランスを取ろうとする、つまり「楽にさせるだけではなく、身体を少し使わせる」ような発想の靴だと感じます。

実際に履いてみると、足裏から伝わってくる感覚が確かに普通のスニーカーとは違いました。

歩くたびに足が自然と前へ転がされるような感覚があり、身体の使い方が少し変わる感じもあります。

普段あまり使っていない筋肉が使わされている感もあって、実際に翌日は少し筋肉痛になったので、ブランドが謳うように足腰や体幹が鍛えられているのかもしれません。

もちろん、健康効果については個人差があり、膝や腰などに不安がある方は無理をしないことが大前提です。

ただ、日常の歩行を少し意識的なものに変えてくれる靴、という意味では非常に面白い存在だと思います。

 

オールデン好きがMBTに惹かれる理由

では、オールデンとMBTとの共通点はどこにあるのでしょうか。

今回オールデン好きにMBTを紹介したい理由として、単に「履き心地が良いから」「歩きやすいから」というだけではなく、靴の設計思想にどこか近いものを感じるためです。

特に連想するのが、オールデンのモディファイドラストです。

モディファイドラストは、土踏まず部分がぐっと絞られ、前足部にはゆとりを持たせた独特の木型です。

もともとオーソペディックシューズ、つまり足をサポートする靴の流れを汲んでいることもあり、見た目の美しさだけでなく、足の支え方や歩きやすさにも特徴があります。

 

 

初めてモディファイドラストを履いたとき、土踏まずをぐっと持ち上げられるような感覚に驚いた方も多いのではないでしょうか。

「普通の革靴とは違う」という第一印象があり、でも歩き続けるうちにその違和感が心地よさに変わっていく。

MBTを履いたときの感覚も、少しそれに似ているのではないかなと思います。

もちろん、オールデンとMBTは全く別の靴です。

片方はアメリカのクラシックな革靴で、もう片方はスイス発祥のコンディショニングシューズ、素材も製法も、履く場面も大きく異なります。

それでも、機能から生まれた独特の形があって、その形がそのままブランドの個性になっている。

この点では、オールデンのモディファイドラストとMBTの湾曲ソールには通じるものがあるように感じます。

見た目のためだけに形があるのではなく、「足をどう支えるか、どう歩かせるか」という目的が先にあって、その結果として「少し癖のある見た目や履き心地」が生まれている。

このような「機能美」のある靴は、オールデン好きにとってかなり面白い存在ではないでしょうか。

 

実際に手元にある3モデルを紹介

今回私が試しているのは、KISUMU CLASSICALPHA 1000MBT-1997 CLASSIC II3種類です。

いずれのモデルにも共通しているのは、足先が比較的ゆったりしていて、締め付け感が少ないことです。

フィット感はあるのに、つま先が窮屈ではない。この感覚は、オールデンのモディファイドラストやトゥルーバランスラストが好きな方には、かなり刺さるかもしれません。

 

KISUMU CLASSIC(ソールレベル2

KISUMU CLASSIC

KISUMU CLASSICはストラップ式のサンダルタイプ。ソールレベル2

 

まずは、KISUMU CLASSIC

こちらはストラップ式のサンダルタイプの靴です。

サンダルでありながらソールにしっかり厚みがあり、足元に安定感があります。

夏場にちょっと歩く日や、革靴だと少し重いなという日に使いやすいモデルですね。

KISUMU CLASSICの側面写真

KISUMU CLASSICの側面写真

サンダルなので気軽に履けるのですが、一般的なスポーツサンダルとは違い、ソールの主張がかなりあります。

KISUMU CLASSICのアウトソール

KISUMU CLASSICのアウトソール

ソールレベル(ローリングの強度を表す指標で、1から3まであり、3が最もMBTらしい動きを感じやすい)は2で、MBTらしいローリング感はありつつも、日常に取り入れやすい印象です。

梅雨の晴れ間や、夏場にオールデンを休ませたい日には、なかなか良い選択肢になるかもしれません。

 

ALPHA 1000(ソールレベル2

ALPHA 1000

ALPHA 1000はスポーティなスニーカータイプ。ソールレベル2

 

続いて、ALPHA 1000です。

こちらはスポーティな雰囲気のモデルで、都市型アウトドアといった顔つきでしょうか。

ウォーキングや旅行にも使いやすそうで、今回の3足の中では最もスニーカーとして気軽に履けるタイプだと思います。

 

ALPHA 1000の側面写真

ALPHA 1000の側面写真。厚みのあるソールと緩やかなカーブ

 

オールデンを履かない日、でも足元に少し「こだわり」は残したい。そんな日にちょうど良い存在ですね。

 

ALPHA 1000のアウトソール

ALPHA 1000のアウトソール

 

オールデン好きの方は、スニーカーを選ぶときにも、単に軽さや柔らかさだけではなく、何かしら設計の面白さや背景を求める方が多いのではないでしょうか。

ALPHA 1000は、そういう意味で「機能靴を履いている感じ」が分かりやすいモデルだと思います。

 

MBT-1997 CLASSIC II(ソールレベル3

MBT-1997 CLASSIC II

MBT-1997 CLASSIC IIはスエードとメッシュを組み合わせたクラシックなモデル

 

そして、MBT-1997 CLASSIC IIです。

名前の通り、ブランドのクラシック感が最も強いモデルです。

スエードとメッシュの組み合わせで、どこかレトロなウォーキングスニーカーのような雰囲気があります。

ソールレベルは3で、今回の3足の中ではもっともMBTらしいローリング感があります。

 

MBT-1997 CLASSIC IIの側面写真

ソールレベル3らしいカーブや、踵側の丸みが分かる

 

カーブが強いだけでなく、アウトソールの幅も狭めに設計されており、初めて歩くとかなり不安定感を感じます。

歩くたびに足が自然と前へ転がされるような感覚があり、最初は少し不思議なのですが、慣れてくると歩行のリズムが作りやすく、どんどん前に進みたくなるような感覚があります。

MBT-1997 CLASSIC IIのアウトソール

MBT-1997 CLASSIC IIのアウトソール

 

店舗でも「体幹に自信のない人には、一足目のMBTとしていきなりおすすめはできない」と言われました。

MBTの機能感を最も強く感じたい方や、二足目以降のMBTとしておすすめです。

 

ニューバランスとはまた違う「機能靴」の面白さ

このブログでは以前、オールデン好きに向けてニューバランスを紹介したことがありました。

 

ニューバランスはアーチサポートをルーツに持つブランドであり、クラシックなデザインと快適な履き心地を両立しています。

その意味では、オールデン好きにも受け入れられやすいスニーカーブランドの一つだと思います。

一方で、MBTはもう少し癖が強いです。

快適に歩かせてくれるだけではなく、歩き方そのものに少し介入してくる。身体を支えるというより、身体を動かす方向へ誘導してくるような感覚があります。

この違いは、靴好きにとってかなり面白いポイントかもしれませんね。

オールデンファンが革靴を選ぶ時も、きっと革質やエイジングだけではなく、

たとえばラストの形、アーチの支え方、ソールの返り、踵の収まり、

そうした細部が積み重なって、「この靴で今日も歩きたい」という感覚に繋がっているのではないでしょうか。

MBTも同じように、実際に歩いてみないと分からない部分が大きい靴です。

見た目だけで判断すると少し個性的に映りますが、歩いてみると設計の意図が身体に伝わってくる。

この「履いて初めて分かる感じ」は、オールデン好きには刺さる方も多いのではと思います。

 

まとめ

今回は、スイス発祥のコンディショニングシューズブランド「MBT」を、オールデン好きの視点からご紹介しました。

MBTは、大きくカーブした独自のソールが特徴で、歩くたびに身体が自然とバランスを取ることを目指した靴です。

この「機能から形が生まれ、その形がブランドの個性になる」という点では、モディファイドラストを有するオールデンと深く通じるものがあると感じました。

これから梅雨や夏本番を迎えると、革靴だけでは難しい日も増えてきます。

そんなとき、オールデンをきちんと休ませながら、足元にはちゃんとこだわりたい。

MBTは、そういう日の選択肢として面白い一足になるかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

-Diary, Life Style
-,

Copyright© オールデンのコードバンが大好き by A Shine And Geek , 2026 All Rights Reserved.