オールデンを修理するなら～凄腕の靴リペアショップシリーズ～【番外編】《Dratewka》神田万世橋

※写真はDratewka公式Xから

こんにちは、うりちきです。

日に日に湿度が高く、革靴のメンテナンスに気を使いたい時期となってきましたね。除湿剤を活用したり、長期間履かない靴は天気の良い日に陰干しをするなど、愛用のオールデンにカビがつかないようしっかりとケアしてあげてください。

さて、今回の『凄腕リペアショップ』シリーズでは、靴磨き選手権大会で入賞した職人さんが在籍する、東京神田のお店をご紹介します。

万世橋の隠れた名店『Dratewka』

「Dratewka」は、神田万世橋に店舗を構える靴修理・靴磨き店で、《ドラテフカ》と読みます。

店名は「靴の職人さん」を意味しており、『靴修理・靴磨きといったメンテナンスを通して靴を育て、靴とのより良い付き合い方をサポートする』という理念を掲げています。

このお店の魅力は、一足一足に合わせたメンテナンスの提案を受けられることでしょう。

靴のトラブルのケアだけでなく、普段のお手入れの仕方などもアドバイスしてくれるため、日頃から頼りにしたいお店ですね。

お店は、修理担当の田中美孝（タナカヨシタカ）さんと、磨き担当の折茂佳名人（オリモカナト）さんという二人の職人が運営しており、それぞれ対応できる範囲が異なるため、来店の際にはあらかじめ公式サイトよりシフト表を確認してください。

また、カウンター磨きは予約制なのでお願いされる場合は注意してください。

靴磨き担当の折茂さんは、2023年の靴磨き選手権大会で二位となった方です。

カウンター磨きでは、そんなプロの技を間近で堪能できる、贅沢な時間を過ごせますね。

Dratewkaの靴磨きは、鏡面磨きなど見た目を美しくする技術はもちろんですが、それよりも靴の状態を良くするためのメンテナンスを重視している点が特徴です。

修理・磨きの依頼は、店頭だけでなく郵送でも受け付けているので、遠方に住んでいる方でも利用できます。

また、お店で実際に使用しているケア用品やオリジナルの用品も販売しており、自宅でのケアにも役立ちますね。

親身に相談に乗ってくれるお店なので、可能な方は是非一度直接訪れて、ご自身の靴の状態やセルフケアについて助言を頂いてみてはどうでしょうか。

『Dratewka』の基本情報

※写真はDratewka公式フェイスブックから

Dratewkaは東京都千代田区の万世橋に位置します。

非常に駅が密集したエリアなので、最寄駅は複数ありますが、「淡路町駅」から徒歩4分、「神田駅」「新御茶ノ水駅」「秋葉原駅」からも徒歩10分以内の距離となります。

お店は神田川沿いの商業施設「マーチエキュート神田万世橋」の中にあります。

マーチエキュート神田万世橋は、かつてこの地に存在した「万世橋駅」の跡地を活用した施設です。

万世橋は、1912年に中央線の終点駅として作られ、その後関東大震災により駅舎が消失したり、乗降客数が減少したことで、1943年に廃駅となりました。

2006年頃までは交通博物館（旧：鉄道博物館）として利用されていましたが、かつてのホームや高架下のレンガなどをそのまま活用する形で、現在の商業施設となっています。

マーチエキュート神田万世橋には、Dratewka以外にも、非常に特徴的なお店が多数軒を連ねています。

例えば、レストラン「プラチナフィッシュ」は、シーフードを中心に楽しめるイタリアンビストロですが、万世橋駅のプラットフォームだった場所をそのまま利用しています。

そのため、神田から新御茶ノ水の間を走る電車が両側に見られる、かなり珍しいレストランとなっています。

建物内には、建設当時の1912年から残されている階段やタイル、忠実に復元されたアーチなどもあり、散策するだけでも楽しそうです。

交通の便も良いエリアなので、関東圏にお住まいの方は是非、直接お店に足を向けてみてはどうでしょうか。

修理や磨きを通じて靴の寿命を延ばし、大切な一足をより長く楽しむためのサポートをしてくれる「Dratewka」、靴のトラブルやお手入れについて困ったことがあれば、ぜひ一度足を運んでみてください。